最近なにかと人気のヴィパッサナー瞑想ですが、1990年代に事件を起こしたあのカルト宗教のせいで「瞑想って危険なのでは?」と思う人は多いですよね。
瞑想は集中力が上がると聞いたことのある私はヴィパッサナー瞑想合宿に参加してみました。
そこで合宿に参加を考えているけど踏み出せない人が抱きがちな不安について実際に参加した私が解説していきます。
ヴィパッサナー瞑想って何?
ヴィパッサナー瞑想とはブッダの瞑想法と言われています。
ブッダは最後は菩提樹の木の下で瞑想して悟りを開いたと言われており、ヴィパッサナー瞑想はブッダの瞑想のテクニックを伝えられてきたものです。
「諸行無常を受け入れ、過去や未来に執着せずに今を見つめる。」といったことを瞑想して理解して悟っていきます。
やりかたは?
瞑想合宿では瞑想を10日間行います。前後の1日はオリエンテーションがあるので実質には12日間センターで暮らすことになります。
10日間の合宿では
・1日12時間の瞑想
・自己を見つめるため、誰とも話したり目を合わせてはいけない
・スマホやパソコン、筆記用具も持ち込み禁止。(最初に預ける)
・不殺生の掟のため食事は全て菜食
が主なルールになります。
休みも長期で必要だし、なかなかハードなルールになっています。
場所や参加方法や値段
場所は?
ヴィパッサナー瞑想はブッダのふるさとのインドのみならず、アジアやイギリスやアメリカを含むヨーロッパにも瞑想センターがあります。
日本だと千葉と京都の2か所に瞑想センターがあります。
ちなみに私はインドのカンプールという場所で参加しました。センターの中はとても静かで落ち着いていました。
参加方法は?
ヴィパッサナー瞑想はスマホのアプリから参加申し込みをします。
iphoneはこちら
「Dhamma.org」をApp Storeで (apple.com)
androidはこちら
Dhamma.org – Apps on Google Play
こちらがスマホの画面です。
アプリは英語ですが簡単な中学英語レベルです。
各センターごとに瞑想の日程は決まっていますので、空いている日があればメールにて応募しましょう。
日本のセンターなら日本語でメールしても大丈夫です。
値段は?
ヴィパッサナー瞑想センターは全て寄付金で運営していて、スタッフもボランティアが多いです。
瞑想の最後の日に寄付をしますが金額は決まっていません。
11泊12日の滞在費と1日3食の食事と瞑想のテクニックの受講、それらを踏まえて常識的な金額を寄付しましょう。
カルト宗教?洗脳されない?途中リタイアはできる?
1990年代のあのカルト宗教や何十万もかかるボッタクリの瞑想のせいで瞑想はカルト宗教や洗脳かと思われがちですが、ヴィパッサナー瞑想はそんな危険なものではありません。
確かに菜食などの食事管理や「今の感覚に集中する」や「過去や未来に執着しない」などの宗教的な部分はあります。
しかし、危険な思想を植え付けたり他の宗教を批判したりなどは全くありませんし、精神的苦痛を与えられることもありませんでした。
またどうしても辛くなったときには途中リタイアすることもできます。
そのときに強引に引き留められることもありません。
ヴィパッサナー瞑想の効果は?
実際に10日間誰とも話さないヴィパッサナー瞑想をやり遂げての効果とデメリットをお話しします。
集中力がついた
ヴィパッサナー瞑想では座禅をするときに今の呼吸や体の感覚に集中します。
人間はすぐに考え事や妄想で過去や未来のことを考えてしまいますが、ヴィパッサナー瞑想で「今」に集中することを学んだので勉強やスポーツをやるときに余計な考え事をせずに集中することを覚えました。
スポーツでいうとゾーンに入る感覚に近いと思います。
怒らなくなった
ヴィパッサナー瞑想では相手の怒りに自分が反応するクセを無くすという練習をします。
そのため瞑想後はいちいち相手の不快な言葉に傷つかなくなりました。
感情に振り回されることもなくなるので、物事に常に平常心で取り組めるようになりました。
何が大切なのか(いらないのか)わかるようになる
現代では多くの情報に触れていて常に色々なことを知っていなくてはいけないという価値観があります。
しかしヴィパッサナー瞑想では外部と遮断されて自分を見つめなおす時間がたくさんあるので、
「あれは無駄かもなあ」とか「あれは本当に大切だなぁ」とかがわかるようになります。
瞑想後には無駄なものは捨てて、本当に大切なものに時間をかけることができるようになります。
デメリット
私はヴィパッサナー瞑想合宿に参加したことはとても満足しており、良い効果を体感できましたがもちろんデメリットもあります。
効果はずっと続くわけじゃない
集中力がついたり、感情的にならなくなったりメリットは色々ありますが効果はずっとは続きません。
現代社会に仕事して情報にたくさん触れているとまた感情的になったり、集中力がなくなったりします。
一度の瞑想で人生が全てがうまくいくようになるわけではありません。
ただ、瞑想のやり方はもうわかっているので、週一回の30分だけでも自分で瞑想をやってリフレッシュすることも可能です。
長期の休みが必要
瞑想合宿は全部で12日間かかるので仕事をしながらではなかなか参加することはできません。
なので一番心が疲弊しているであろう社会人が瞑想には参加できないということになってしまいます。
おわりに
今回はヴィパッサナー瞑想に関する疑問点や不安点などを解決しました。
多くの体験ブログでも書いてあるようにヴィパッサナー瞑想はそんなに危険なものではないし、リタイアも出来るので軽い気持ちで参加しても大丈夫ですww
人生に1度くらいは誰とも話さないという非日常体験をしてみるのもありですよ!
コメント